
利用するマウスピースによって、価格が変わってきます。
かといって
・どのマウスピースが良いの?
・マウスピースの価格相場って?
と疑問を持っている方もいるのではないでしょうか?
そこで今回は、マウスピース矯正の価格の相場とそれぞれのメーカーの特徴を解説していきます。
具体的には、信頼性の高いマウスピースメーカーを6つ紹介していきます。
目次
- 1 インビザライン
- 1-1:型取りが1回で済む
- 1-2:来院頻度は2、3週間に1度
- 1-3:全体矯正も可能
- 1-4:年齢に合わせたプランがある
- 1-5:症例数が多く信頼性がある
- 1-6:最終的な歯並びを確認できる
- 2 クリアコネクト
- 2-1:型取りは最初の1回だけ
- 2-2:マウスピースが薄い
- 2-3:歯を動かす力が強い
- 2-4:目立ちにくい
- 2-5:幅広い症例に対応している
- 3 アソアライナー
- 3-1:マウスピースができるのが早い
- 3-2:治療期間が短い
- 3-3:段階によって型取りが必要
- 3-4:適応症が限られる
- 3-5:痛みが出にくい
- 4 アクアシステム
- 4-1: 型取りは毎回必要
- 4-2: 他の装置と併用できる
- 5 イークライナー
- 5-1:厚さの違うマウスピースを使う
- 5-2:治療期間が短い
- 6 スターアライン
- 6-1:適応症が限定される
- 6-2:追加料金がかからない
- 6-3:痛みが少ない
- 7 マウスピース矯正は矯正のハードルを低くしてくれる
1 インビザライン

インビザラインは、アメリカのアライン・テクノロジー社から出ている商品で、1997年にマウスピース矯正を世の中に広めた会社でもあります。
また、インビザラインは、世界100カ国以上の国で使われていて、使用者は700万人以上と言われています。
インビザラインの価格相場は、約60~90万円です。
インビザラインのマウスピース矯正の特徴は次の6つになります
1-1:型取りが1回で済む

インビザラインは、歯並びが変わる段階での型取りをする必要がなく、最初の1回の型取りだけで、矯正完了までのマウスピースを作製することができます。
1-2:来院頻度は2~3ヶ月に1度

マウスピースを1度の型取りで作製するので、来院は、2~3ヶ月に1度のペースになることがほとんどで、頻繁に通う必要はありません。
患者さん自身で行うマウスピースの交換は、1~2週間の間に1回が条件になります。
また、一日に20~22時間以上の装着時間が必須になります。
1-3:全体矯正も可能

インビザラインシステムは、前歯の歯並びを綺麗にする部分矯正だけでなく、奥歯を中心とした全体の矯正治療もできます。
ほとんどのマウスピース矯正では、部分矯正しかできない場合が多いですが、インビザラインは、3Dシミュレーションで正確な治療ができるので、幅広い歯並びのケースに合わせた治療ができるようになっています。
1-4:年齢に合わせたプランがある

子供は顎の発達が著しく、マウスピース矯正での治療は難しいとされていました。
しかし、3Dのシミュレーションで歯の移動を正確に予想することができるようになったため、マウスピースでの治療が可能になったのです。
インビザラインシステムでは、乳歯と永久歯が混ざっている時期にサポートするインビザラインファーストや10代の永久歯の生え方をサポートするプランがあります。
1-5:症例数が多く信頼性がある

インビザラインシステムは、世界中で使われているので、豊富な情報と症例数が他のマウピースメーカーに比べて群を抜いています。
多くの症例を元に、誤差のない正確なマウスピースを作製することができるため、多くの
歯科医院で支持されています。
また、インビザラインシステムは、最新の矯正歯科理論や3Dスキャナーといった最先端技術を取り入れているのも、信頼性が高い理由の1つです。
1-6:最終的な歯並びが確認できる

「マウスピース矯正は本当に歯並びが綺麗になる?」といった疑問を持っている方もいると思います。
インビザラインシステムでは、3Dシミュレーションの技術を使って、歯の移動する様子や矯正後の最終的な歯並びを動画で確認することが出来ます。
2 クリアコレクト

クリアコレクトは「インプラントメーカーと言えばここ!」と言われるほど有名な会社、ストローマン社と同じグループ会社です。
クリアコレクトの価格相場は、約30~80万円です。
マウスピースの特徴は次の5つになります。
2-1:型取りは最初の1回だけ

クリアコレクトもインビザラインと同様に、3Dコンピューターを使用しているので、型取りは最初の1回だけ必要になります。
2-2:マウスピースが薄い

マウスピースの違和感を無くそうと厚さを薄くすることで、穴が空きやすくなります。
しかし、クリアコレクトのマウスピースは、耐久性に優れた強い素材を使っているため、0.762㎜という薄さでも使うことができ、違和感がほとんどありません。
2-3:歯を動かす力が強い

クリアコレクトのマウスピースは、歯茎の部分を2㎜程、覆うような形になっています。
歯茎をマウスピースで覆うことで、歯だけでなく、骨にも力が加わるようになるので、全体的に歯を動かす力が強くなり、効率的に歯を移動させることができます。
2-4:目立ちにくい

クリアコレクトのマウスピースは、厚さが薄くなっていたり、マウスピースの表面に光沢が出ないように加工がしてあったりと、目立ちにくくなる工夫がしてあります。
また、アタッチメントと言って、効率的に歯の移動をするための突起を歯の表面に付けます。
クリアコレクトの場合、このアタッチメントの数が少なくて済むので、他のマウスピースに比べて見た目が良くなります。
2-5:幅広い症例に対応している

クリアコレクトは前歯の隙間や出っ歯などの症例にも対応することができます。
治療期間は、半年~1年間になり、一日に22時間以上の装着時間が必要です。
3 アソアライナー

アソアライナーは、アソインターナショナル社といって、日本で有名な矯正技工所が作り出したマウスピースです。
日本の会社なので、マウスピースは完全日本製になります。
1日に17時間以上の装着が必須で、価格相場は、約20~40万円です。
アソアライナーの特徴は次の5つになります。
3-1:マウスピースができるのが早い

症例が難しくない場合は、マウスピースの型取りをしてから最短10日で治療を開始することができます。
海外の会社の場合、マウスピースを作製する工場も海外にあることが多いため、日本に到着するまでにも時間がかかります。
しかしアソアライナーは、日本で作られているマウスピースなので、出来上がりも早いのが特徴です。
3-2:治療期間が短い

アソアライナーの場合の治療期間は、約4ヶ月~1年半です。
歯並びを綺麗にするのが簡単な症例の場合では、4ヶ月で矯正が完了することもあります。
3-3:段階によって型取りが必要

アソアライナーは、段階によってマウスピースを作製するので、通院のたびに型取りが必須になります。
そのため、通院は1ヶ月に1回の頻度になります。
毎回型取りをすることで、今の状態に合ったマウスピースを作製することができ、誤差が出にくいのが特徴です。
3-4:適応症が限られる

次の3つがアソアライナーの適応症になります。
・前歯の歯並び
・後戻りの治療
・部分的な矯正治療
担当医の診断によっては、アソアライナーが適応にならない場合もあります。
3-5:痛みがでにくい

アソアライナーのマウスピースにはソフト、ミディアム、ハードの3つの種類があって、段階によって使い分けていきます。
少しずつ、マウスピースの硬さを換えることによって、歯にかかる力をコントロールすることができるので、痛みが出にくいのです。
4 アクアシステム

アクアシステムは、日本人の歯科医師が開発したマウスピース矯正システムです。
アクアシステムの価格相場は、約20万円になります。
アクアシステムの特徴は次の2つです。
4-1:型取りは毎回必要

アクアシステムは、3Dコンピューターを使用せずに手作業でマウスピースを作製しているので、歯の型取りが毎回必要になります。
通院は1ヶ月~1ヶ月半に1度のペースです。
4-2:他の装置と併用できる

アクアシステムの適応症は、前歯の部分矯正や簡単に歯並びが綺麗にできるケースのみです。
しかし、他の装置と一緒に使うことで、難しい症例でも矯正が可能になります。
例えば、歯を大きく移動させる時には、ワイヤー矯正で治療して、歯並びを綺麗に完成させる最後の仕上げとしてマウスピースを使う方法があります。
マウスピースを併用することで、ワイヤー矯正を早く外すことが可能です。
5 イークライナー

イークライナーは、韓国の矯正医が開発したクリアライナーを、日本人の歯科医師が基本コンセプトはそのままで、作製方法を改善したマウスピース矯正システムです。
イークライナーは前歯の部分矯正が適応となるので、価格相場は、40万円~60万円と比較的に費用を抑えることができます。
イークライナーの特徴は次の2つになります。
5-1:厚さの違うマウスピースを使う

イークライナーは、3Dコンピューターを使うので、矯正終了までの全てのマウスピースを
一度の型取りで作製することができます。
使うマウスピースはソフト、ミディアム、ハードの3種類があって、7日間おきに交換しながら使用していきます。
また、1日20時間以上の装着時間が必要です。
5-2:治療期間が短い

イークライナーは部分矯正が適応のため、治療が8ヶ月~1年と短い期間で済みます。
6 スターアライン

スターアラインは、創業100年になる岩淵薬品の子会社になります。
スターラインのマウスピースは、1~2週間おきに新しいマウスピースを交換して歯並びを整えていくので、通院は3~6週間に1度のペースになります。
また、1日の装着時間は18時間以上が必須です。
スターアラインの特徴は次の3つになります。
6-1:適応症が限定される

前歯の部分矯正が適応条件になるため、価格相場は約20万円で矯正費を抑えることができます。
また、治療も1年程度と短い期間で完了することができる場合が多いです。
6-2:追加料金がかからない

マウスピースの破損や紛失などが起きた場合でも、追加料金無しで新しいマウスピースを作製できるようになっています。
6-3:痛みが少ない

スターアラインのマウスピースは、歯茎の上まで覆っているタイプになるので、効率的に歯を移動するのと同時に、痛みが出にくいようになっています。
7 マウスピース矯正は、矯正治療のハードルを低くしてくれる

一般的な矯正治療は、歯の表面に装置を取り付けるので、どうしても見た目が気になったり、歯磨きに時間がかかったりするので、矯正治療を始めにくいところがあります。
反対にマウスピース矯正は、見た目も目立ちにくい上に、歯磨きの方法も変わりません。
また、マウスピース矯正も適応できる症例の幅が広がっているので、あなたに合ったマウスピースメーカーがあるはずです。
マウスピース矯正で快適な矯正生活を送った後は、理想の歯並びが待っていますよ。